早稲田大学創造理工学部 経営システム工学科
経営システム工学研究室 写真

経営システム工学科
学部4年 大野研究室

森⼝ 万⾥奈

MORIGUCHI Marina

2021年度インタビュー

これほど進路が多岐に渡っている学科は、あまりない

Q 就職が決まっているそうですね。
メーカー系IT企業でシステムエンジニア(SE)として働く予定です。卒論では、Dual AISASモデルというSNS上での購買行動について研究しているので、ITという意味ではつながっていますが、直接は関係ないかもしれません。
この就職先を選んだのは、人から依頼された仕事を遂行するのが好きだから。サークルは早稲田3大サークルのうちの一つ、放送研究会に在籍していました。このサークルは音楽ライブや演劇などのステージの演出を手掛ける団体で、私は照明を担当していました。
昨今の照明はプログラミングに近いところがあります。出演者の要望を聞いて、演出プランを考え、機材に照明の挙動を覚えこませていくのです。
具体的な指示がないことも多いので、自分が良いと思ったものを提案していくこともあります。芸術的なことが好きな人というのは、こだわりが強く、なんでも自分で決めたい人が多いと思いますが、私はそういうタイプではありません。
むしろ人に頼まれたことを実現して、その人が喜んでくれるととても嬉しい。せっかく提案したことを否定されて落ち込むこともありますが、それでも誰かと一緒にものづくりをして、喜んでもらうのが嬉しいのです。
昔から他の人をサポートすることにやりがいを感じるので、そういう仕事を探していました。SEも顧客の要望をヒアリングして、設計していくものですから、私にはあっているはず。そう思って就職先を決めました。

学業だけでなく、自分の興味があることにも打ち込める

Q 経営システム工学科の魅力は
進路を決めるときに、特にやりたいことがなかったので、どんな仕事を選んでも対応できそうな学科を選びました。扱っている分野はもちろん、就職先にも注目しました。メーカーやITはもちろん、広告系やアパレル、官公庁まで、ないものはないというくらい充実していたので経シスに決めたのです。
また、学業だけでなくサークル活動などの課外活動にも力を入れたいと思っていたので、「忙し過ぎない」学科であると聞いたのも決め手になりました。
実際に入学してみると、忙し過ぎないっていうのは嘘かもしれないと思いましたね。1年生のときは毎日授業がびっしりで、課題とサークル活動の完全な両立はむずかしかったです。やはり理系は理系だなと思いました笑。その分、論理的な思考力というか、理系の基礎のようなものは身についたと思うので、結果的には良かったと思っているのですが、最初は思っていたのと違うとギャップを感じました。
ただ、だんだんと授業内容になれてくると、自分のペースで学業もそれ以外も思い通りに活動ができました。実験科目中心の物理や化学系よりも、時間はあると思うので、学業以外にも力を入れたい人にもお勧めです。

Q どんな人が向いている学科ですか?
実は、私は数学や物理が理系にしてはあまり得意ではありません。でも、経シスで扱う分野では計算ばかりではなく、システムを効率化する手法を学んだり、作業者の行動や心理を考えたりということも多いので、そんな私でも無理なく対応できました。
もちろん分析をするために1-2年で数学はしっかりやるので、文系とは違うのですが、課題解決のためには文系的な考え方と理系的な計算力の両方が必要となるので、どちらの分野にも興味がある人には、実は向いている学科かもしれません。
また経シスで取り扱う問題は実社会に即したものが多いため、自分が学習したことがどんな人たちへ、どのように役立つのかがイメージしやすいのも特徴の一つだと思います。
具体的かつ扱う範囲が広いというのが、この学科の魅力だと思います。