私の研究室は、企業の財務的側面から実務に応用可能な研究をしています。具体的には、マーケティング、医療経営、ファイナンスです。これらの分野において、問題を発見し、解決する具体的な方法論を研究しています。これらの分野に共通している問題点は、対象企業のキャッシュ・フローをどのように制御するのかという点です。単に物が売れればよい、コスト、原価が下がればよいというだけではなく、消費者の心理、患者の状態、金融市場の動向を踏まえ、総合的に意思決定をする必要があります。また、専門性を高めるだけではなく、社会人としての基礎教養、コミュニケーション能力を身につけることも重視し、研究・教育に取り組んでいます。この研究室の卒業生の皆さんは、コンサルタント、金融、メーカーの経営管理職、公認会計士など、他の研究室と比較し幅広い職種で社会の重責を担っています。皆さんも優秀な先輩の後に続けるよう頑張ってください。
博士2年
臧 巍
私は経営資源(4M+I)の中で、最も重要な「Man」と不可欠な「Information」に焦点を当て、人的資源と情報資源の生み出すシナジーを研究しています。博士ゼミでは、日本・中国・タイからの学生や社会人の方が集まり、グローバルな視点からより深い議論をすることができます。大学院での研究生活により、専門知識のみならず将来の仕事では欠かせない思考力とプレゼンテーションスキルを身に付いたことを実感しています。
博士2年
阿部 傑
病院における、看護師のスケジューリング作成を自動化する事について研究しています。これにより、負担の大きい看護師の労働環境を改善する事を目的としています。共同研究病院のみなさんと議論しながら研究を進めているため,思い通りにいかない点も多々あります。しかし病院が実際に抱える課題に取り組むことに、やりがいを感じています。また、学外からの意見を得る事により、より広い視野で課題をとらえられる点も魅力です。
博士1年
田山 諭
私は、ファイナンスの分野について研究しています。ファイナンスとは、銀行が企業に対して融資を行なうことを指します。その融資形態の一つにコミットメントライン契約というものがあります。この契約を結ぶ際には、銀行は企業の投資タイミングや債務不履行に陥るリスクなどを把握する必要があります。そこで、数学的なツールを用いて分析しています。今まで学んできた内容を実際に社会に適用することができるので非常に面白い分野です。
学部4年
伊草 俊哉
私の研究室では、先生や先輩方から指導を頂けるだけでなく、多様なゼミや共同研究を行っており、自主性を養うことができます。学生の意識も高く、研究室も常に混み合っています。私はマーケティングサイエンスという、数理モデルを用いて消費者行動を分析する分野について研究しています。必要となる数理的な知識として確率・統計がありますが、これらは3年間の授業で身につけることが出来ます。