早稲田大学創造理工学部 経営システム工学科
経営システム工学研究室 写真

経営システム工学科
学部3年 後藤研究室

泓 亜由乃

FUCHI Ayuno

2021年度インタビュー

勉強もサークルも全力で楽しむことが、 成長につながる

Q 経営システム工学科を志望した理由は
高校の頃から、数学や物理のような、考えることを要求される科目が好きでした。逆に暗記ものや、一部の文系科目のような定性的過ぎるものは好きではなかったので、そんな自分の特性に合うものを探していました。
最終的に情報系の学科と、経シスで悩んだのですが、入ってからの選択肢が広そうだったので経シスに決めました。さまざまな授業や研究室訪問を経て、後藤研究室に配属になったのですが、情報系の知見を活かしながら、人々の生活に役立つ研究ができるのではないかと期待しています。

Q 印象に残る授業を教えてください。
情報処理基礎演習でのプログラミングの授業が面白かったです。これはC言語による、基礎的なプログラミングを学ぶ授業で、プログラムを組み立てること自体が単純に面白かったです。その後のデータエンジニアリング・演習では、符号化による圧縮や、射影という特定のデータのみを取り出す技術など、効率化の仕組みが具体的にわかって、興味深かったです。また、数学では扱ってもせいぜい3次元程度だった「次元」が、プログラミングでは限りがなく、数百万次元でも扱えるとわかったのも衝撃でした。
授業ではなく後藤研究室に入ってから読んだ論文の話になってしまいますが、テキストデータ等の自然言語―普通の日本語の文章のことですが―を、機械学習を使って分析するというものがありました。モデルを作って、分析をしていくわけですが、良いモデルであれば精度が良くなるというシンプルさに惹かれました。しかもこれが正解という一つの答えがあるわけではなく、考える余地があるのもやりがいを感じましたね。

オンデマンド授業が主体で、時間の使い方は自由

Q 経営システム工学科の良いところは
学べる分野が広いことだと思います。昨今注目されているデータサイエンスやオペレーションズリサーチから、物流や人間工学まで具体的に社会に役立つことができる分野がそろっているので、やりたいことが絞れなくても、入ってから見つけられるはずです。
また、他学科に比べて時間の制約がきつくないのも魅力的なところ。実験科目が少ないので、自分のペースと裁量で勉強も研究も進められるので、勉学以外にもやりたいことがある人にもおすすめです。
私もジャズダンスサークルに所属しながら、地元ではフラダンスもやっていて、慌ただしく過ごしているのですが、無理なく両立できています。
新型コロナウイルスの流行に伴い、早稲田でもオンデマンド授業が取り入れられましたが、経シスは先生方がデジタル分野に精通していることもあり、ほとんどがオンデマンドで受けられますから、時間の調整はやりやすくなりました。コロナ禍もこの点だけみれば悪くない部分も多少はあったのかなと思えますね(笑)。

Q 将来はどうなっていきたいですか
大学院には進学して、自分の専門性を高めたいと思っています。その上で、何か一つだけに注力するのではなく、いくつか別の分野やコミュニティで活動していきたいと考えています。
先ほどサークルと地元で違うダンスをやっている話をしましたが、私は同時にいろんなことをしていくのが得意だし、好きなんです。やりたいこと以外もやるのが苦じゃないというか、その方が安定する気がするんです。大学に入る前の高校生時代などは、自分の所属するコミュニティでの評価や立場が精神的に大きな部分を占めるものですが、私はダンスや他にも楽器をやっていたので、一つのコミュニティだけに捉われることがなかったので、救われた部分がありました。また、それぞれの活動で学んだことが他にも役立つことがあり、相乗効果もありました。ですから、簡単ではないことは承知していますが、広く深く学んでいけたらなと思っています。
早稲田に本当にいろんな人がいるので、広く深く学ぶにはぴったりな環境だと感じています。皆さんも進学したあかつきには、早稲田を伝い倒して、いろんなことに挑戦してほしいですね。